委託給食の栄養士・管理栄養士!仕事内容やメリット・デメリットは?【リアル体験】

病院で管理栄養士として働いている、そらです。
今回は、委託給食会社に勤めていた私の体験談や、管理栄養士としていた給食会社で働いている友人などから聞いた実話を元に
委託給食会社の仕事内容やメリット・デメリットについてまとめてみました。

・委託給食会社での栄養士・管理栄養士の仕事
・委託給食会社のメリット・デメリット

が分かる!

委託給食会社ってどんな感じ?働いてみたい!という方の参考になれば嬉しいです。

委託給食会社での栄養士・管理栄養士の仕事

委託給食会社とは病院や老人ホームなどから委託され、栄養士や調理師を派遣する会社です。

派遣される先は会社にもよりますが、病院、老人ホームなど福祉施設、幼稚園・保育園、学校、企業の食堂など幅広い分野で仕事をすることができます。

仕事内容については、栄養士と管理栄養士であまり変わりはなく調理、献立作成、発注業務、盛付、洗浄、衛生管理など

犬くん
犬くん
調理に関すること全般がお仕事!

経験を積んだ後は、現場を統括する責任者や、現場を統括するマネジメントや運営の管理、事業部・本社勤務等、現場に限らずキャリアアップの道もあります。

詳しい仕事内容について書いていきたいと思います。

調理

調理は現場によって違いがあり、調理師の方がやる場合もあれば栄養士もやる場合があります。

空調システムにもよりますが、古い施設だと空調があまり良くなく、夏場は汗だくにやりながら調理しました。

献立作成

献立は献立作成ソフト使用して作成します。

カロリーや塩分量など決められている項目があるのでその範囲に入るように食材や献立の組み合わせを調整していきます。

これが結構面倒で、カルシウムを入れたくてヨーグルトを追加するとカロリーがオーバーしてしまうなど、あちらを立てればこちらが立たずという感じです。

犬くん
犬くん
大変だからサイクルメニューが多い!

発注業務

食材を卸してくれる業者へ発注したい数を計算して発注書を送ります。

これも職場によりますが、 業者が野菜専門やお肉専門などで分かれており、何社かに毎日 FAX を送っていました。

犬くん
犬くん
発注数を間違えると大問題!

盛付

出来上がった食材をお皿に盛り付けていきます。

犬くん
犬くん
配膳時間が決まっているので時間との勝負!

三色丼など食材が多い場合、ご飯を盛って卵、そぼろ、ほうれん草と盛り付けますが、

食材ごとに衛生面でビニール手袋を変えないといけません。

なので献立を見て盛り付け回数が多い日はげんなりします。

また、アレルギー対応で食べれない食材が入っていないかのチェックもします。

洗浄

戻ってきた食器を洗います。自動の食洗機があるのでお皿を並べていきます。

場所にもよりますが中腰でやるので腰にきます

衛生管理

これも場所によりますが、私の時は保健所の監査で定められている項目についてチェックしていました。

チェック表に従って冷蔵庫・冷凍庫の温度、室内の気温、 水道水の塩素濃度などを記入していきます。

これを一日三回ぐらいやらなければなりません。

そら
そら
調理業務全般や献立作成、衛生管理などが仕事です!

委託給食会社のメリット

委託給食会社のメリットです!

求人が多い

全国どこでも求人が出ています。なので選ばなければ仕事がなくなる心配はいりません。

これは、給食委託会社では入ったりやめたりという人の回転が速いのと、事業を展開していくので新規の取引先でのスタッフ募集があるためです。

色々な職場で働ける

病院や老人ホーム、保育園、食堂など幅広い委託先があり、それぞれ提供する食事も違ってくるので色々な経験を積むことができます。

委託から直営に転職する際にも、色々な現場での経験があると重宝されます

犬くん
犬くん
現場を知っていることは重要!

転勤も可能

全国に展開している企業であれば転勤することも可能です。
なので結婚などで引越しをするときも、会社を退職することなく続けることができます。

旅行や遊びが空いている

基本、平日休みとなるため休みの日は観光地も混んでいないというメリットがあります。

また、海外旅行も、世間の連休とずらすことができるため、安くいくことができます。

 

委託給食会社のデメリット

委託給食会社のデメリットです!

給料が安い

委託給食は病院などの直営と比べても給料が安い傾向があります。

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残業が多い

これは配属先によりますが人が不足しているところが多く、残業が多い職場も多々あります。

5時入りで13時に調理片付けが終わった後、残業で残っていた事務仕事をするなど1日の労働時間が長いことも。

逆に残業が全くないところもあります。

そら
そら
これは配属先次第です!

直営よりも立場が低い

雇われている側になるので立場が低いと感じることも多いです。

直営側からメニューの入れ替えの支持やメニューにうなぎを入れて欲しい(お金的に難しい!)など要望にこたえなければならないこともあります。

専門知識を使えない

調理がメインとなるため調理の技術は身に付きますが、

患者さんのアセスメントや栄養指導などの臨床的な知識は身につけることが難しいです。

まとめ:委託給食の仕事、メリット・デメリット

委託給食会社での栄養士・管理栄養士の仕事としては、調理に関する仕事、衛生管理、献立作成などがメインです。

委託給食会社のメリットは、求人も多く幅広い分野で活躍することができ、転勤などしやすいことです。

デメリットは、重労働や給料が安い、専門知識を使いにくいということです。

 

私も新卒で委託給食会社に入りましたが1年経たずに転職しました。

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犬くん
犬くん
実際働いてみないと現場のことはわからない!

実際、周りの友人を見ていると委託給食会社で1年から3年くらい調理や献立作成などのスキルを積んで、

病院や老人ホームなど直属の管理栄養士に転職するというケースも多いように感じます。

委託で入った老人ホームで直営の栄養士にならないかと誘われて同じ施設内で転職した人もいました。

委託会社にも色々な会社があり、同じ会社でも配属される現場によって仕事内容や残業、働きやすさなどはかなり差がありました。

委託の給食会社は種類もたくさんあります。

就職先は悩むことも多いですが、納得のいく選択ができるといいですね!

 

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

そら
そら
そら(@sorairo_blog)でした!

栄養士・管理栄養士の老人ホームへの転職なら「パソナライフケア」

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