食品ロス削減についての実際の小論文例と、どういう考えで書いているかの解説についてまとめていますので参考になれば幸いです。
もちろん、これで完璧というわけではありません!あくまで1つの参考として見てください。
問題
第 3 次食育推進基本計画では、「食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合を増やす」という目標が掲げられています。また、2019 年 5 月には「食品ロスの削減の推進に関する法律」も公布されました。
あなたは管理栄養士を目指す立場として、環境問題もふまえた無駄のない賢い食生活について、どのような取り組みを行えば「食品ロス削減」に繋がると考えますか。具体例を挙げ800 字以内で述べなさい。
解答例
現代社会において、食品ロスの削減は重大なテーマとなっている。加えて、食品ロスに伴う食品の過剰生産や廃棄による二酸化炭素の排出など、環境への影響も問題視されている。
食品ロスの中でも家庭における食品ロスの割合は約50%と半数を占め、家庭での食品ロス削減が必要とされている。そこで管理栄養士を目指す立場として食品ロスを削減するための取り組みについて、直接廃棄、食べ残し、過剰除去の3つの観点から自身ができる取り組みについて述べることとする。
1つ目に調理前の食材を捨ててしまう直接廃棄を減らす取り組みについて、買い物に出かける前に冷蔵庫の中などの在庫を確認し必要なものを決めて購入することで買いすぎを防ぐ、冷凍保存や正しい保存方法で保存することで食材を長持ちさせる、皮など廃棄する部分もなるべく調理して食べるようにする、ということが挙げられる。2つ目に食べ残しを減らす取り組みについて、食べられる分だけを作るようにする、また、食べきれなかったものは悪くなる前に食べ切るか、冷凍するなど保存方法を工夫することで廃棄を出さないようにすることが挙げられる。3つ目に過剰除去を減らす取り組みについて、皮は薄くむく、皮をむきすぎない、皮ごと食べられるものはそのまま調理することが挙げられる。加えて、食品ロスを減らす取り組みにより、ごみの減少に伴う二酸化炭素の排出の減少など環境問題にもアプローチすることが可能となる。
循環型社会を構築する上で、今後も食品ロスの削減は重要な課題である。1人1人が食品ロスに対する問題意識を持ち、食品ロスの削減に取り組む必要がある。また食品ロスを減らすことは環境問題の改善にも関わっている。私も管理栄養士を目指す立場として食品ロスを少しでも削減できるよう個人でできることから取り組みたいと考える。
(原稿用紙換算※で774文字 ※改行時の空白込み)
解説
どういう考えで書いていったのか解説です。
問題文から、必ず入れなければならないのは、
- 管理栄養士を目指す立場からの考え
- 環境問題をふまえる
- 食品ロス削減に対する取り組みと具体例
と読み取れます!
序文
現代社会において、食品ロスの削減は重大なテーマとなっている。
→書き出しは、出題のテーマが現在問題視されているということを書く
書き出しで時間をかけると後が書ききれなくなるので、書き方は固定しておくと楽です。
加えて、食品ロスに伴う食品の過剰生産や廃棄による二酸化炭素の排出など、環境への影響も問題視されている。
→環境問題に触れてと書いてあるので、環境問題についても触れておくと後々、環境問題の話題を出すときにつじつまが合いやすくなります!

本文
食品ロスの中でも家庭における食品ロスの割合は約50%と半数を占め、家庭での食品ロス削減が必要とされている。
→知っていれば50%など数字を出すと理論的に見える!
けど、知らない場合は「多くを占め」などあいまいな表現で乗り切ろう!
そこで管理栄養士を目指す立場として食品ロスを削減するための取り組みについて、
→問題文を理解してますよアピール
直接廃棄、食べ残し、過剰除去の3つの観点から自身ができる取り組みについて述べることとする。1つ目に調理前の食材を捨ててしまう直接廃棄を減らす取り組みについて、買い物に出かける前に冷蔵庫の中などの在庫を確認し必要なものを決めて購入することで買いすぎを防ぐ、冷凍保存や正しい保存方法で保存することで食材を長持ちさせる、皮など廃棄する部分もなるべく調理して食べるようにする、ということが挙げられる。2つ目に食べ残しを減らす取り組みについて、食べられる分だけを作るようにする、また、食べきれなかったものは悪くなる前に食べ切るか、冷凍するなど保存方法を工夫することで廃棄を出さないようにすることが挙げられる。3つ目に過剰除去を減らす取り組みについて、皮は薄くむく、皮をむきすぎない、皮ごと食べられるものはそのまま調理することが挙げられる。
→「3つの観点」と最初に言っておくと1つ1つ区切りができて書きやすいし、
読む方も「今これについて書いてるんだな」というのが分かりやすく理解しやすくなります。
加えて、食品ロスを減らす取り組みにより、ごみの減少に伴う二酸化炭素の排出の減少など環境問題にもアプローチすることが可能となる。
→環境問題にも触れる
結論
循環型社会を構築する上で、今後も食品ロスの削減は重要な課題である。1人1人が食品ロスに対する問題意識を持ち、食品ロスの削減に取り組む必要がある。また食品ロスを減らすことは環境問題の改善にも関わっている。私も管理栄養士を目指す立場として食品ロスを少しでも削減できるよう個人でできることから取り組みたいと考える。
→問題文を理解してますよアピール
という考えで書いています!
今回は個人に焦点を置いて書きましたが、他にも、学校給食など教育系の管理栄養士になりたいのであれば、食育などを絡めて、集団の教育の中で食品ロスを減らすような取り組みをするなど書くのもよさそうです!
100人いれば100通りの回答がある小論文!ぜひ自分の型を見つけて下さいね!