「予防医学」についてのまとめ|メリット・デメリットや課題

予防医学(preventive medicine)とは

予防医学(preventive medicine)とは、疾病の影響や原因を研究することで疾患の予防や改善、早期発見・早期治療、病気からの早期回復や再発防止などにより心身の健康増進を図る医学。

予防医学は、健康異常の出現の有無により一次予防と二次予防、疾病がいわゆる完成に至っているか否かにより二次予防と三次予防に分けられる。

一次予防:健康増進・疾患の予防

病気になる前の健康者に対して、健康増進(運動、健康相談、食生活改善、栄養改善)と疾患の予防(健康診断、予防接種、禁煙など)を図って病気の発生を防ぐなどの予防措置をとること。

評価指標:罹患率の低下

二次予防:早期発見・早期治療

疾患の出現から疾病としての完成までの段階での活動で、早期発見・早期治療により疾病の進行を抑え病気が重篤にならないように努める

評価指標:死亡率の低下、生存率の向上

三次予防:リハビリ・再発予防

病気が進行した後の社会復帰のための機能回復保持までの段階での活動で、後遺症治療やリハビリなどによる疾病の再発防止を行う。

評価指標:社会復帰、QOL

 

参考・引用:Wikipedia 予防医学

予防医療と予防医学の違い

予防医療は疾患の予防や改善、早期発見・早期治療、再発防止などの治療を実際に行うこと。

予防医学は予防医療の方法ややり方を研究する学問のこと。

 

「医療」:医術によって治療すること。

「医学」:生体の構造や機能、疾病について研究し、疾病を診断・治療・予防する方法を開発する学問のこと。

予防医学・予防医療のメリット

  1. 医療費・介護費の抑制
  2. 健康寿命の延長
  3. 個人の健康を改善することで、個人のQOLを向上し、将来不安を解消
  4. 健康を理由にした早期退職や欠勤、生産性低下を防ぐとともに、就労の拡大や労働生産性の向上を通じて、経済成長につながる。

予防医学・予防医療のデメリット

国民全員が平等に受けられない

人間ドックなどは保険の対象外のため、金銭的に余裕がないと受けることができない。

予防医学・予防医療の現状

公的医療保険の対象外が多い

日本の公的保険は病気になってからの診断、治療が中心であり、予防医療はまだまだ整備されていないのが現状。

実際に日本の医療費の予算も予防事業への支出は全体の1~4%程度と低い水準となっている。

例をあげると、予防医療である人間ドックは自由診療となるため保険が適用されない。

経済産業省:予防・健康づくりの意義と課題(平成31年)

まとめ:予防医学とは

予防医学とは、疾患にかかる前の予防や健康増進、罹患後の早期発見・早期治療、治ったあとのリハビリや復職支援などに対応する研究を行う医学である。

予防医学のメリットは、健康寿命の延長、医療費削減、QOLの低下を防ぐなど多岐にわたる。一方デメリットは人間ドックなど医療保険が適応されない医療も多く、国民全員が平等に受けることができないことが挙げられる。

また、予防医学の現状は、国からの予算が少なく予防医療を行う設備や環境が整っていないといえる。高齢化社会において、長く健康に過ごすことのできる社会や環境づくりのためにも予防医学の重要性は高まる一方である。

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