管理栄養士が給料安いのはなぜ?3つの理由を徹底解説!

こんにちは、管理栄養士として委託を経て病院で働いているそらです!

栄養士・管理栄養士って給料安いと思いませんか?調べてみると一般の仕事と比べ平均年収では100万円以上も差があります。

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そこでこの記事では、なぜ管理栄養士の給料が安いのかについて、その3つの理由を書いています。

・栄養士・管理栄養士の給料が安い理由
が分かる!
そら
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参考になったら嬉しいです!

管理栄養士の給料が安い理由1 誰でもできる

管理栄養士の給料が安い理由の1つめは、管理栄養士の業務は誰にでもできる仕事が多いためです。

なぜなら「栄養士」「管理栄養士」という資格を持っていても、いなくても同様の業務ができるためです。

例えば、「医師」でないと手術ができない、「看護師」でないと注射できない、などのこういった資格を持つ人にしかできない仕事を無資格で行うと罪に問われてしまいますよね。

一方で「栄養士」「管理栄養士」という資格は栄養士や管理栄養士として栄養指導をしたりその他の仕事をしてはいけないというだけ。たとえ栄養士・管理栄養士などの資格を持たなくても栄養や食事の指導は誰にでもできます

(病院では栄養指導で医療点数を取るために管理栄養士の資格が必要ですが、極端な話、看護師が栄養指導しても医療点数が取れないだけで問題はありません)

委託業者にしても、栄養士・管理栄養士の仕事である食事の盛り付けや配膳はパートさんでも簡単に出来ます。

このように、「栄養士」「管理栄養士」の仕事は資格が無くても誰でも出来るのです。

誰でも出来ると考えられるのは、「栄養学」が生活に密着した分野であるためです。

食や栄養は生活の一部として誰もが日々触れている学問であることから誰もが入りやすく、誰にでも出来るということは需要が低いということに繋がります。

つまり、給料が安くても人が来てくれます。このように、管理栄養士の業務は誰にでもできる仕事が多い分、給料も安くなる傾向があるといえます。

「栄養士」「管理栄養士」という資格を持っていても、いなくても同様の業務ができるのが給料が安い1つ目の理由といえるでしょう。

管理栄養士の給料が安い理由2 利益が低い

管理栄養士の業務は利益を上げることが難しいのが2つ目の理由となります。

給食費の上限が決まっている

管理栄養士といえば給食業務にたずさわる方も多いと思います。

しかし、病院の場合、高い食事を出しても安い食事を出しても、貰える給食費は全国どこの病院でも一律です。

その金額は1食640円、3食で1920円(1食の負担割合=患者460円,国180円)となっており、国から診療報酬で定められているので変えようが有りません。

つまり、どんなに良いものを出しても、給食費の価格を上げることができないのです。

そら
そら
産婦人科などで豪華な食事が出てるじゃないか!と言われるかもしれませんが、3食で1920円はどこも同じです。

つまり、その豪華な食事の費用は入院費に含まれているので、実質自分で負担していることになります。

じゃあ入院を増やせば・・・と思うかもしれませんが、病院や福祉施設などには入れる人数にも上限がありますし入院の判断は医師次第、患者数を増やして利益を増やす・・・と言うのも管理栄養士の力ではどうにもなりません。

このように、上限が決まっている=今以上の利益をあげにくいことから、管理栄養士の力で給食費から利益を出すということは難しく、給料は上がりません。

委託給食の場合でも同じで、医療・福祉などの施設から依頼されて、食事を作って提供しますよね。そのお金は施設から支払われます。

病院など受ける側が料金を上げられない以上、委託給食会社に払える金額もあまり上げることができません。

そうなると委託で働く栄養士の給料もなかなか上がらないのです。

また、最近では人件費や食材費の値上げも続いており病院や施設の利益が減ることから、給料を上げるどころか下げられるんじゃないか!?という状況となっています。

このように、給食費の上限が決まっていることから利益を上げられないというのが原因の1つであるといえます。

コスパが悪い

管理栄養士は生み出せる利益が低いため、給料も安くなってしまいがちです。

管理栄養士の仕事というと、栄養指導やNSTがあげられます。

しかし、ここにも給料が安い理由が隠れています。

点数を増やすには、栄養指導やNSTの対象となる患者を増やす必要があります。

しかし、これは対象となる患者も限りがあり、医師が指示を出すので管理栄養士の力ではなかなか増やすことができません。

一方、病院に勤める「作業療法士(生活で必要な機能の回復や作業を通して心のケアを行う)」は給料が手取りで25万と高いのですが、これは1回の作業療法で数万円(集団でできて診療報酬も1人1回2000円)の診療報酬が貰えるからです。

経営する側から考えたら、栄養士・管理栄養士を雇っても利益が出ないことが多いと分かります。むしろ雇うことで給料や保険料が増えてお金的にはマイナスになることも。

というのも、栄養士・管理栄養士一人雇うのに会社が払うコストは保険料などの負担により給料の約2倍です。つまり総支給が20万であれば職場は40万円払うことになります。

どうでしょう、栄養士・管理栄養士業務で自分の給料分は返せていますか?なかなか難しいのが現実です。

そら
そら
わたしは全然・・・( ;∀;)

コスパが悪いとなると、経営側も栄養士・管理栄養士がいなくて問題ないならわざわざ雇うことはしませんよね。

栄養士・管理栄養士のいないクリニックや保育園は沢山あります。

居たほうが良いのは分かっているけど、コスパを考えると金銭的に余裕がないという施設が多いのです。

このように、栄養士・管理栄養士は生み出せる利益が低いので、結果的に給料も安くなってしまうのです。

また、利益を上げるにしても、栄養士・管理栄養士の力ではどうにもならないのが現状です。

管理栄養士の給料が安い理由3 代わりがいっぱい

管理栄養士の給料が安い理由の3つめは、代わりがいっぱいいることです。

栄養士の数が多い

そもそも栄養士・管理栄養士の配置基準は施設や病院で「1名」と、必要とされる絶対数が少ないのです。

委託など厨房に入って給食の調理する栄養士の求人は多いですが、それも入っては辞める人が多いためです。

辞めてもすぐ人を雇えることも栄養士・管理栄養士の給料が安い原因です。

さらに栄養士・管理栄養士を持つ資格者は毎年増え続けており、「栄養士」は毎年約2万人、「管理栄養士」は毎年約1万人が資格を取得しています。

(参照:厚生労働省:栄養士免許交付数の推移 管理栄養士名簿登録数の推移より)

栄養士・管理栄養士という資格の認知度の上昇や女性の社会進出に伴い、資格が取れる大学や専門学校も増えてきている背景があります。

このように、必要とされる数に対して栄養士・管理栄養士の数が多いことが給料が上がりにくい理由としてあげられます。

他の民間資格もいっぱい

テレビの情報番組をみていると医師が食や栄養について語っていますよね。

たとえそれが栄養士からみてエッと思うことでも、普通の人から見たら医師というだけでかなり説得力があります。

医師だけでは有りません。食や健康に関する資格はざっと見た感じでも50種類以上はあります。

有名なところでは、食生活アドバイザーや食育インストラクター、フードアナリスト、野菜ソムリエ、サプリメントアドバイザー等、テレビや雑誌で良く見る資格も多いです。

このように栄養や食事という分野は生活に身近な学問であるがゆえ、誰でも足を踏み入れやすいのです。

食や健康に関する資格があふれている状況の中、栄養士や管理栄養士という資格の代わりもいっぱい居るといえます。

まとめ:管理栄養士は給料が安い

管理栄養士が給料が安い3つの理由をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

私は、誰でもできる、利益が低い、代わりがいっぱいと、自分の力ではどうにもならない面が多いと感じました。

ですが、給料が安くても病院の管理栄養士として今の職場で頑張っていきたい気持ちが強いです。

そら
そら
管理栄養士として、患者さんから感謝されたり、ありがとうという言葉をかけてもらえることが嬉しい!

管理栄養士の給料を上げるには

では、管理栄養士の給料を上げるにはどうしたらいいのか・・・。それは、管理栄養士の専門性を高めていくことです。

すぐに給料を上げるのは難しいのですが、将来的に上げるためには今から栄養士・管理栄養士としてのスキルを高めていく必要があると思います。

職場環境は違いますが、現在の領域で実績を重ねるのが栄養士・管理栄養士の給料を上げる近道だと思います。

とはいえ何からやれば良いか分からない!という方も多いと思います。

具体的には、管理栄養士としての成果を研究発表として学会などで発表していくこと、論文としてまとめていくことです。

まぁ、簡単に言えば「管理栄養士ってこんな凄いことが出来るんだよ!!」とアピールしていくのが大切ということですね。

これは、栄養士会主催の勉強会に参加したときに、講師の方がおっしゃっていたことなのですが、管理栄養士は控えめな人が多いからかせっかく成果を出しても表に出ないことが多すぎる、学会発表や論文にして表に出していくことが、将来的に管理栄養士地位向上や給料の上昇に繋がるということです。

実際に、病院で管理栄養士をしている方が投稿した論文が診療報酬に反映され、退院時共同指導料に管理栄養士が追加されたという例もあります。

私も、課題を見つけては研究をおこない学会で発表しています。1つひとつは小さなこともかもしれませんが、それがいくつも集まれば大きな波になり、管理栄養士の地位の向上に繋がると信じています。

医療福祉、企業、委託など幅広い分野に管理栄養士がいますが、ぜひ簡単な研究からでも始めてみてはいかがでしょうか。

管理栄養士の専門性を積み重ねていくことができれば、きっと将来的に管理栄養士の給料を上げることもできるはずです。

私も管理栄養士として日々学んで頑張ろうと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

そら
そら
そら(@sorairo_blog)でした!

 

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