社会人として2017年に通信制大学院に入学し
子育てや2人目の出産、仕事復帰を経て2020年に3年かけて大学院を修了することができました。
社会人で大学院はきつい?
授業はどんな感じ
と思う方も多いと思います。
そこで、この記事では通信制の大学院に社会人として入学した後の生活について子育てや仕事との両立の仕方や、メリット・デメリット、費用、得られたものをまとめてみました。
・社会人で通信制大学院生になって感じたメリット・デメリット
・社会人が通信制大学院に通って得られたものが分かる!
社会人で通信生の大学院に入学するか迷っている方、社会人の大学院生活がどんな感じか知りたいの参考になったら嬉しいです。
社会人の通信制大学院生の生活はきつい?仕事と学業の両立も可能!
私は通信制大学院の3年コースだったので、毎日忙しすぎてきついということはなく、育児(入学直前に出産し1歳から復職のため保育園)・仕事と学業との両立も可能でした。
ですが、2年コースでは時間的に育児・仕事と学業の両立は難しかったと思います。
なので、打ち込める環境なら2年コース、子供の手がかかる、残業が多いなど時間が取りにくい場合は3年かけて卒業するなど自分の環境に合わせた選択で両立も可能かと思います!
通信制大学院の特徴「社会人でも仕事と学業を両立しやすい」
社会人の通信制大学院の特徴は、通学制の大学院のように通うことなくテキストやビデオ配信で授業が受けられることです。
通学が必要な科目もありましたが月1日から2日ぐらいで土曜日の講義が多かったです(授業の日は午前・午後と丸1日授業でした)。
また、単位認定の試験も自宅でできるレポート課題のみや試験日1日だけ行けばいいなど、仕事を持つ社会人でも通いやすかったです。
社会人の通信制大学院!入学後から卒業までの流れ
社会人の通信制大学院で、入学から卒業までの流れについて(私の大学院の場合)です。
2年コースと3年コースがあり、私は3年コースでした。
1年目
4月にとりたい授業をネット上で履修登録します。子供が0歳のためレポートで単位が取れるテキスト科目を中心に通学は必須科目のみにしました。
授業は日帰りだったので子供は実家に預けるか旦那にお願いしていました。
卒論はある程度の枠組みを教授と話し合って決め、研究を進めました。
2年目
育休明けで職場に復帰しました。講義で残りの単位を取り終えることができ、残すは卒論だけに。
卒論は研究を終え中間発表が翌年4月にあるので、それに向けて内容をまとめたりしました。
3年目
ひたすら卒論!!!
卒論だけだったので余裕があると思いましたが、妊娠がわかり3カ月はつわりで何もできない状態に。
卒論を進めつつ出産直前までつわりでゲロを吐きつつ12月末に出産・・・卒論は結構ぎりぎりで提出し(1月までに提出)、2月に口頭試問と修論発表を終え、無事卒業することができました。
2年コースの場合は、1,2年で単位を取り終え、さらに修論を書かなければならないのでかなり大変そうでした。
単位の難易度は講義によって違いますが、普通の大学院よりもゆるめだと教授が言っていました。
社会人の通信制大学院生は「勉強時間の確保」がきつい
通信制の社会人大学院生として感じたのは勉強時間の確保するのがきつい!ということです。
実際の勉強時間は、
保育園に子供を迎えに行き18時半に帰宅、ご飯やお風呂など子供の世話をして寝た後に1~2時間勉強
朝は早い時は5時起きで仕事に行く1~2時間を勉強にあてる
半休や平日休みを取って子供が保育園にいる間に勉強
仕事の昼休みの1時間に勉強
休日は旦那に子どもを見てもらって2~3時間勉強
という感じで空き時間を見つけて勉強していました。(毎日ではないですが)
私の職場では残業がほぼゼロなので、その点は学業と仕事を両立しやすかったです。
また、大学院は本来2年ですが私は3年間通っていたので2年と比べるとかなり余裕があり、仕事と学業の両立もできました。
大学院を2年で卒業しようと思うと、できないことはないけどかなりきついと思います。最後の方は毎日徹夜で論文を書き上げたという人もいました。
卒論は早めにコツコツが両立の鍵
大学院で一番きついのが卒論!!
卒業論文は書くのにかなり時間がかかるなので、早めにコツコツと書き進めると後々スムーズなので、仕事と学業のの両立もしやすいです。
卒論で一番手間がかかるのが文献を探すことです。卒論は大量の参考文献をもとに書くのですが(私は60くらいいきました)、かなり専門的な資料や本になるので普通の本屋や図書館には置いてない!
なので、 Pubmedなどの論文サイトや大学図書館、国立図書館から参考資料となる本や論文などを探します。
だから、卒論は方針が決まったら毎日少しずつ書き進めるくらいの気持ちで取り組むと後々楽になります。
社会人で通信制の大学院生になって感じた4つのメリット
私が社会人で通信制の大学院生になって感じたメリットです。
就職活動しなくていい
普通の学生だと就活をしなければならないため論文を書きながら就活しなければならず大変ですが、社会人学生なので就職活動をしなくていいため精神的にも気が楽です。
学びたい気持ちが強い分一生懸命になる
社会人でもあえて大学院に通うということで、学びたい気持ちが強い分、勉強や卒論などにも一生懸命取り組むことができます。
学割が使える
国立博物館などは大学は提携しており学生証を見せると無料で入ることができました。また、美術館などでも学割を使用して安く入ることができお得です。
通学しなくても単位が取れる
通学制だと、平日の夜間に通うなど大変ですが、通信であれば大学院に通うことなく単位が取れるため、体力的にも楽でした。子育て中で通学が難しいという方は通信制がおすすめです。
社会人で通信制の大学院生はきつい?3つのデメリット
私が社会人で通信制の大学院生になって感じたデメリットです。
実験系の研究は難しい
器具や実験室で実験をする研究をしている場合は、 仕事をしながらだとなかなか大学に通う機会がなく相当頑張らないと難しいと思います。
論文は自主的に進めないといけない
教授が論文指導をしてくれますが私の場合は月に1回程度だったので、 その間は自分で自主的に進めなければなりませんでした。
教授との連携が難しい
通学の大学院生例であれば、教授に論文の指導や質問などする機会が多いので教授との連携もとりやすいのですが、
社会人学生で通信の場合は教授と会う機会が月一回などがほとんどないので、質問や論文の指導などが受けにくいと感じました。
指摘や論文の直しなども「今更直すの!?」というタイミングで言われる事も・・・。
社会人が通信制の大学院を卒業した結果得られたもの
私が社会人で通信制の大学院を卒業して得られたものです。
仕事では学ぶことができない知識を習得でき視野が広がる
私の場合は家政学部だったので栄養学の一歩外側の領域の学問を学ぶことができました。
そのため女性の社会進出や日本の社会情勢などの講義もあり、包括的な視点で自分の仕事を見ることができるようになりました。
根拠を基にした情報選択や論理的な考え方が身についた
論文を書いていると根拠がある情報というのがとても重要になってきます。そのため大学院に通うことで根拠のある情報の選択や論理的な考え方を身につけることができたと思います。
社会人の通信制大学院、かかったお金は「217万」
社会人の通信制大学院でかかったお金は、
217万8480円
内訳は、
入学金 22万円
授業料 41万1160円×3年=123万3480円
交通費 12(月1回)×2万×3年=72万円
教科書代 5000円(古本で集めた)
3年間通ったので3年間での総額になります。初年度は入学金がかかるので注意です!年間では73万円くらいになります。お金は自分の給料やボーナスから出していました。
管理栄養士は給料が一般職よりも低い傾向があり、私の場合も手取り18万円なので大学院に通うかどうかお金の面でも悩みました。
安月給にはきつい・・・。
病院で管理栄養士をしている、そらです! 働き始めて思ったのは「給料安すぎない?」でした。 なにせ、1年目の給料は手取り15万(その後、管理栄養士手当がついて16万くらい)・・・「これだけなの!?」と驚[…]
まとめ:きついこともあるけど学びたいなら社会人大学院はおすすめ
社会人になると勉強する機会がガクッと減ってしまいます。
そのため社会人でも大学院生として学ぶことで、専門的・包括的な知識や理論的な考え方 につけることができスキルアップやキャリアアップにつながることから、社会人が通信制大学院に通うメリットはとても大きいと思います。
社会人として一歩ステップアップしたいという方は一度考えてみる価値はあります。
peing(匿名質問箱)で質問や相談、お悩み受付中です!お気軽に投稿してください♪
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
病院で管理栄養士として働いている、そらです。 社会人として2017年に通信制大学院に入学し、子育てや2人目の出産、仕事復帰を経て2020年に3年かけて大学院を卒業することができました。 そこで、この記事では、なぜ私が社会人大学院入学[…]
病院で管理栄養士として働いているそら(@sorairo_blog)です。 社会人として2017年に通信制大学院に入学し、子育てや2人目の出産、仕事復帰を経て2020年に3年かけて大学院を修了することができました。 [[…]
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