社会人として2017年に通信制大学院に入学し、子育てや2人目の出産、仕事復帰を経て2020年に3年かけて大学院を修了することができました。
そこで、この記事で社会人で通信制大学院に入学するためにした5つのことをまとめています。
社会人で通信制大学院に入学したい、興味があると思っている方の参考になれば嬉しいです。
大学院を決める
まず最初に大学院を決めました。
とはいえ、私の希望は栄養学だったので。指導できる教授がいる通信制大学院となると決めるのも一苦労でした。
通いたい大学院を見つける
始めに、通信制大学院の中から通いたい大学院を決めます。
私はネットの検索から自分の行きたい学部のある大学院を絞りました。
また、大学院は通学制と通信制があるのですが、私は通信制に絞って探していました。
通信制にしたのは、日中や夜間の授業は仕事の時間的に通学が難しいため、学業と仕事の両立をするなら通信制大学院の方が良さそうだと思ったからです。
しかし、この時点で、行けそうな大学院は放送大学大学院だけ。
さらに、妊娠が発覚し大学院への出願時期につわりが重なってしまい、気持ち悪すぎて毎日寝込んでいるような状態だったため放送大学大学院の受験は諦めました。
つわりが終わったのが9月ぐらいで大学院進学を諦めきれず、この時期からでも入れる通信制大学院を探しました。
そして偶然、東京の私立大学の通信制大学院で家政学部の一つに栄養学の領域を教えてくれる教授がおり、その大学院に決めました。
教授を決める
行きたい大学院が決まったら、修士論文の指導を受ける教授を決めます。大学院のホームページで教授のこれまでの論文や研究内容を見ることができるので、自分のやりたい研究に近い研究をしている教授を選びます。
大学院は授業よりも修士論文がメインとなります。そのため、どの教授のもとで指導を受けるかも重要です。
教授選びを間違えると自分のやりたい研究ができないなど大変なことに。
募集要項の確認
募集要項の確認で自分がその大学院に入学できる資格があるかを調べておきます。資格が必要だったり TOEIC の点数が必要だったりするので、必ず確認しておきましょう。
また、大学院によっては履歴書や住民票、卒業した大学の証明書成績表などが必要な場合もあるので、必要であれば早めに準備しておくようにしましょう。
また願書は大学院へ直接取りに行くか、郵送で送ってもらえる場合もあります。
説明会・面談
希望する通信制大学院では入学説明会を開催していたため参加しました。
私の大学院の場合は、説明会で入試の過去問を見せてもらえたり、授業のやり方や分からないことを聞ける場でもありました。
また、入試を受ける前に教授との面談が必須だったため、説明会の日に面談の予定を入れてもらいました。面談では自分が研究したいことについての相談や教授が指導できるかどうかをメインに話します。
教授からしても、責任をもって大学院を修了させなければならないので、人柄や研究内容が分かっていないと受け入れられないと言っていました。
さらに突っ込んで言うと、もし指導した院生が修論でデータ改善などの不正をして卒業した場合は、指導した教授の責任となるから信頼できそうかどうかも見ている、と言っていました。
説明会はできるなら参加した方が色々な情報が得られるのでおすすめです。
研究計画書
社会人の通信制大学院で願書とともに出さなければならないのが「研究計画書」です。
これは自分の研究したい内容についての概要や計画を書いていきます。
やりたい研究が具体的でない場合は、 j-stage や PubMed などの論文検索サイトで自分のやりたいことに似ている研究を探しそれを参考にすると良いでしょう。
書き方は学部によってバラバラなので、周りに分かる人がいればアドバイスをもらうか、分からなければネットなどで探したり、 j-stage や PubMed の論文を参考にすると良いでしょう。
本来自分がやりたい研究を書きますが、私の場合は他に良さそうな大学院がなく、どうしてもその教授のもとで勉強したいと思ったので、 教授の行っている研究に近い内容のものを研究することにしました。
研究計画書は書き上げるのにかなり時間がかかったので、教授の面談等で合意が得られたら早めに書き進めていくようにしましょう。
試験勉強
社会人の通信制大学院にも試験があるため勉強も必要です。
私の大学院では筆記試験(小論文3つ、英語)と面接試験がありました。小論文は書き方から勉強し直し、毎日長い時では1日3~4時間ほど勉強していました。
(私の場合は入試の一か月ほど前から産休に入ることができたので勉強時間は確保しやすかったです)。
自分の勉強してこなかった分野の大学を選ぶと、知識の土台がないので勉強範囲もかなり広くなり大変です。
私も大学は栄養学でしたが大学院は家政学と範囲が広くなったため、全く知らない単語が出てきたり、問題文を読んでもどう書けばいいか分からない問題が多かったです。
そのため、とりあえず過去問を繰り返し解くようにし、過去問に近い内容を本を読むなどしてひたすら勉強しました。
試験当日、小論文は書けましたが、英語は辞書持ち込み可にもかかわらず半分くらい空白で時間切れでした。
お金の準備
大学院に通うとなるとお金もそれなりにかかってきます。私の場合も卒業するまでに授業料と交通費や教科書代など合わせて総額で217万円ほどかかりました。
特に、一年目は授業料とは別に入学金がかかるためお金が必要となります。なので金額を調べて早めに準備しておきましょう。
私の場合は63万1160円(入学金の22万円と、1年の授業料41万1160円)を一気に支払いました。
奨学金を使うのであれば奨学金があるかどうかも調べておきましょう。
私の場合、使える奨学金制度がありませんでしたが、条件を満たせば無利息での貸し出しや一部援助金がもらえる場合もありました。
周りの理解を得る
社会人として通信制の大学院に通うため、職場の理解を得ることは必須になってきます。私は病院勤務の為、同僚の管理栄養士、上司をはじめ院長副院長にも許可をもらいました。
本来2年のところ3年かけて卒業したため、他の院生と比べても余裕がありました。
また、通信制の大学院だったため自宅での勉強で半分以上の単位が取れ、仕事を持つ社会人でも比較的通いやすかったです。
もちろん通学が必要な科目もありましたが、あっても月1日から2日ぐらい。
曜日も土曜日の講義が多く社会人としてフルタイムで仕事をしながらでも無理なく通うことができました。(午前午後と丸1日授業ですが)
そのため、仕事に支障が出ることもなく、職場の理解も得やすかったです。
また、旦那や実家の家族などの理解も必要です。
私の場合、院生1年目は子供が生まれたばかりで育休中、2年目から保育園だったので講義で家を空ける時は旦那が一日中世話をしてくれました。
旦那が仕事で子供を見れないという時は実家の両親に子供を預けることもありました。
また、レポートや卒論などで忙しい時は、家の事をやっている暇もなく旦那には色々迷惑をかけていたと思います。
サポートを受けられる環境があることはとても重要なので、早めに相談をして理解を得ると良いでしょう。
まとめ:社会人通信制の大学院に入学するためにしたこと
社会人で通信制大学に入学するためにした5つのことは、
大学院を決める
研究計画書を書く
試験勉強
お金の準備
周りの理解を得る
でした。
社会人で大学院に通うという選択は、 将来的にもスキルアップやキャリアアップにつながるはずです。社会人で通信制の大学院に通ってみたいという方の参考になったら幸いです。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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