小論文に苦手意識が強い方も多いと思います。
私も苦手で何から手を付ければいいのか分からず悩みました。
ですが、小論文のコツをつかんだことで仕事をしながらの大学院入試で小論文を制覇!
一発で試験に合格できました。
そんな私が実際にやった小論文の書き方や勉強法です。
小論文でどういう文章を書いたらいいのかわからない
小論文で評価される方法を知りたい
という方におすすめ!
小論文で評価される書き方のコツ
小論文で評価される書き方のコツはたった一つ!
小論文は「説得ではなく納得させる」こと
小論文の点数は読み手の気持ち次第です。
論破することが目的ではなく、読み手が採点をするということを考え読み手の立場に立って書くことが必要です。
そのため、読み手が具体的にイメージできる文で、論破や説得ではなく納得させるような文章である必要があります。
たとえ、全く知らない分野の小論文が出された場合でも、自分の得意なフィールドに持ち込み相手が納得するような流れで小論文を書けば良いのです。
小論文の時間配分
小論文試験60分の場合の時間配分です。
読み取り | 3分 |
メモ | 10分 |
書く | 40分 |
推敲 | 7分 |
問題文の読み取りに3分、メモでアイデアを出してどこに何を書くか振り分けるのに10分、実際に書くのに40分、推敲で間違いがないか直したりするので7分となります。
小論文試験は試験時間が30分や90分などバラバラですが、基本の時間配分として参考にしてみて下さい。
問題文で書き方も違う!「論ぜよ」「説明せよ」「述べよ」の違い
「論ぜよ」や「説明せよ」、「述べよ」など問題文によって小論文の書き方も違ってきます。
論ぜよ | 結論を導くための理論を展開する。反対意見をつける。 |
説明せよ | 事実を書く。個人的な解釈の入る余地は少ない |
述べよ | 回答する |
論ぜよ
「論ぜよ」は「安楽死を認めるべきか認めないべきか」などYES・NOがはっきりして、どちらの立場の考えも分かるという問題が多いです。
書き方としては、
①~だろうか(問題提起)
②確かに、~という人もいる(反対意見に理解を示す)
③しかし~ (持論を示す)
④なぜなら~(持論の展開・社会一般に広げた問題)
⑤よって私はこういう理由でこう考える。(結論)
という流れです。
結論で自分の支持する意見を述べますが、結論に至るまでにどれだけ採点者を納得させることができる文章が書けるかがキーとなります。
主観ではなく一般的な意見や考えを用いて理論的に構成していくことになります。
また、説得力を出すために反対意見も必ず取り入れます。
説明せよ
説明とは「ときあかすこと。特に、物事がなぜこうなのかの根拠・理由を明らかにすること。」という意味です。
知識を問う問題に多いです。
説明せよと出題されたら「事実」を書くようにしましょう。
また、悲しい、楽しそうなど個人的な感情は入れないようにしましょう。
述べよ
「述べよ」は、自分の意見を書く作文のようなもの。
「管理栄養士としての抱負を述べよ」など、個人の考え方や人柄が分かるので就職試験に多い印象です。
小論文の文字配分、文字数の目安は?
小論文を書くときに重要になってくるのが文字の配分です。おおよその配分を書いていますので参考にしてください。
論ぜよ:「yes・no問題」の場合
何々について自分が賛成か反対かを論じるなど、イエスかノーがはっきりとしている問題の書き方です。
文字の割合
①~だろうか 10%(問題提起)
②確かに、~ 10%(反対意見に理解を示す)
③しかし~ 20%(持論を示す)
④なぜなら~ 50%(持論の展開・社会一般に広げた問題)
⑤よって私は~ 10%(結論)
①~だろうか(問題提起)は、個人の体験などで「先日、本で何々について読んだ」「街で~の光景をみかけた」など
論ぜよ:「自由に論じる問題」の場合
①~だろうか 10% (問題提起)
②確かに~ 30~40%(持論を示す)
③なぜなら 40~50%(②の根拠や具体例)
④よって私は 10% (結論)
自由に論じる場合、問題がないと議論がふわっとなってしまうため自分で「yes・no問題」のような問題提起をする必要があります。
述べよ:自分の意見を述べる問題
①~だろうか 10% (問題提起)
②確かに~ 30~40%(持論を示す)
③なぜなら 40~50%(②の根拠や具体例)
④よって私は 10% (結論)
持って行けそうなら「yes・no問題」にする。
小論文の文字数の目安
【文字数の目安】
割合 | 400字 | 600字 | 800字 | 1200字 | ||
YES/NO問題 | 問題提起 | 10% | 40 | 60 | 80 | 120 |
反対意見 | 10% | 40 | 60 | 80 | 120 | |
自論 | 20% | 80 | 120 | 160 | 240 | |
持論の展開 | 50% | 200 | 300 | 400 | 600 | |
結論 | 10% | 40 | 60 | 80 | 120 | |
自由に論じる問題 | 問題提起 | 10% | 40 | 60 | 80 | 120 |
理由 | 30~40% | 160~200 | 240~300 | 320~400 | 480~600 | |
根拠 | 40~50% | 160~200 | 240~300 | 320~400 | 480~600 | |
結論 | 10% | 40 | 60 | 80 | 120 |
総文字数ってどれくらい?
「~字以内で書きなさい」と書かれていれば指定された文字の80%~100%が目安になります。
「~字で書きなさい」の場合、範囲は文字数プラスマイナス10%程度です。
文字数 | 目安の文字数 |
400字 | 360~440 |
600字 | 540~660 |
800字 | 720~880 |
1200字 | 1080~1320 |
800字以内 | 640~800 |
文字数は原稿用紙であればはじめに数えられるので、始めに指定の文字数の所に線を引いておくと目安になります。
小論文の書き出しは固定で時短
小論文で困るのが「書き出し」ですが、書き出しは自分のつなげやすい文章を固定しておくと時短になります。
例えば「近年、日本においては~が問題視されている。」など。
他にも、「新聞(メディア)で~を耳にすることが多くなった。」、「最近、~を見る機会が増えた。」、「…は~~である」など。
細かい書き方は絶対ミスしない
・縦書きの場合は数字は漢数字
・「」の使い方は、『作品名』、「『かっこの中のかっこ』」
・%や m等の単位はパーセントやメートルなどカタカナで
など、小論文では普段書きなれていないルールがあるため、ミスしないようにしましょう。
小論文のアイデアの出し方
小論文を書くときに重要なのが、アイデアです。
そのため、小論文を書き始める前に余白を使いアイデアをメモしてまとめ、どのアイデアをどの部分に入れるかを考えます。
小論文はその場で問題を読み、自分の中にある知識を総動員して文章を書き上げていくため、最初に文章の骨組みとなるアイデアを出し切ってから文章を組み立てていくことが重要です。
アイディアの出し方は
3what(何を意味しているか、何が起こっているか、今後何が起こるのか)
3why( why:なぜ、 when:いつ、どういう時から、 where:どこで、国や場所を変えるとどうなるか)
How どうやって(極端な例で考えてみる)
これを元に広げていきます。
アイディアの書き方はメモリーツリーなどがおすすめです 。
ここで注意したいのが、思いついたネタを無理に入れないこと。
無理に全て入れようとするとめちゃくちゃな文章になってしまいます。
また書いている途中でのいいアイデアが出てきたから書き直しなども、新しく思いついた方がよく見えても後で見ると大したことはないことが多いので切り捨てる勇気も必要です。
小論文初心者の勉強にはこれだけ!おすすめの本2冊
小論文の基礎から例文、要約や出題者の意図を見抜く方法など初心者には読んでおいた方が良い1冊。
初心者におすすめ、具体的に小論文対策が書かれていて分かりやすい!
まとめ:小論文はコツさえつかめば楽勝!
小論文のコツは採点者の立場に立って、論破するのではなく説得をすることを念頭において書くことです。
今回紹介したコツを参考にぜひ合格を勝ち取ってくださいね。
管理栄養士兼大学院生のそらです!院入試の際にも小論文のテストがありましたが、無事に突破することができました! 今回は、管理栄養士の短期大学や大学の大学入試、就職試験などで出された小論文のテーマをまとめています。 結論から言うと、[…]
大学や専門学校などで小論文試験があるけど何から始めればいいか分からない! という方に、小論文対策や勉強法の手順をまとめています。 ※私が大学院の入学試験対策として実際にやっていた自己流の方法なので、塾や学校で[…]
[word_balloon id="5" position="L" size="M" balloon="talk" name_position="under_avatar" radius="true" avatar_border="fals[…]